お豆腐探検隊
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お豆腐探検隊/五十嵐萌生

●燈庵
東京都港区北青山2-7-25
03-5770-5767

燈庵自慢のできたて豆腐
(薬味7種付)680円

栃尾のあぶら揚げ
新潟名物、味があります。
550円

生湯葉のお刺身
とろーり、甘さが漂います。
550円

お豆腐のシューマイ
中身は上品な淡い味。
550円

とうふよう(高級珍味)
沖縄の名物。
550円

今日の萌生のお豆腐料理探検は、北青山にある橙庵。豆腐料理専門店です。銀座線外苑前から秩父宮ラグビー場、神宮球場方面に向けて徒歩2分くらいの絶好のロケーション。燈庵の看板もすぐに見つけることが出来るはず。
雰囲気のあるおしゃれな入口から階段を下りるとお店の玄関。昔の銭湯のような雰囲気のある靴箱に靴を入れて店内に入ります。カウンターと個室がいくつか。気軽にお友達同士でもいいし、グループで楽しくも出来るし、カップルにもまた落ち着ける空間が用意されています。
豆腐料理と地鶏の組み合わせ、ロケーションとお店の雰囲気、そしてリーズナブルな価格と、かなりバランスの取れたいいお店です。

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まずは燈庵自慢のできたて豆腐から。
栃木県は湯津上村の国産大豆「タチナガハ」を100%使用し、伊豆大島の天然にがりで作り上げています。
タチナガハは煮豆用、豆腐用として定評のある大粒の大豆で天然にがりとの相性もよく、しっかりとした豆腐に仕上がっていました。栃木県はタチナガハを日本で一番多く栽培している事で有名ですね。

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7種類の薬味がセットになっています。写真左端はだし醤油。上段は左から愛媛の天然塩、なめこ、しょうがおろし。 下段左から、削り節、なめこ、大根おろし。7種類の薬味は多いのではと思ったけど、それぞれの味を楽しみながらで丁度いいのかも。
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次はご存知栃尾のあぶら揚げ。新潟県栃尾市の名産として有名なこのあぶら揚げは一般的なあぶら揚げと違い、あぶらげと発音するのが正しいとか。きつねうどんやお味噌汁に入っているような普通の袋状の油揚げではなく、厚揚げにパリッとした皮がついている感じ。期待通り焦げ目がついてネギと玉ねぎが半分づつ乗せられていました。新潟の「かんずり」があれば言うことなしですが、ネギや玉ねぎももちろんイケます。歯ざわりのよいパリッとした風味の良い仕上がりで、満足度かなり大。
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次は割り醤油が付いた生湯葉のお刺身。わさび醤油、からし醤油、しょうが醤油などもいいけど、割り醤油と山葵でいただくことにしました。
汲み上げ湯葉といった感じでやや水分が多いけど、味は割合にしっかりしていて、ふんわりとした大豆の甘味が口の中で漂ってきます。量も多からず、少なからずで丁度いいくらい。

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さて、沖縄の豆腐よう。沖縄名物というのか沖縄珍味というのか、琉球王朝の珍味と言う人もいます。この味には賛否が分かれるところかも知れません。この独特の風味はお酒の好きな方にはたまらないみたい。一つの辺が2センチ弱の立方体は唐辛子のような色のソースがかかっていて、中はどのようになっているのかな。楊枝の先で味わって食べる位の量が一番。泡盛や紅麹が材料だけあって泡盛の香りがかなり強く、初めての時は少々のとまどいがあるかも知れないけど、これが次第に癖になってくる感じがなんとも微妙です。
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さてお豆腐のシューマイが出てきました。ふかふかに蒸されて湯気が立っています。少し卵色がかった白いシューマイの中はどうなってるのかな?
からし酢醤油でいただきます。うーん、豆腐だ、豆腐だ。シューマイの形をした豆腐だ。割と淡白な味。シューマイの味の濃さを期待したらちょっと違うかも。でも豆腐のシューマイだからね。豆腐のシューマイと考えて食べると、これがまた品がいい。外観の白さと淡白だけれど上品でふんわりと包み込むようなやさしさを持ったシューマイ。お嬢様に向いていそうな品のいい一品かな。


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