お豆腐探検隊
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お豆腐探検隊/藤本香織
とようけ屋 ●とようけ屋
〒602-8336 京都市上京区七本松通一条上る瀧ノ鼻町429番地5
藤本香織 075-462-1315
お豆腐の製造と販売をしている「とようけ屋山本」さんのすぐ隣には生湯葉工房の「七彩庵」さん。そして「とようけ屋山本」さんから歩いてほど近く、北野天満宮のすぐ向かいには、豆腐料理がいただける「とようけ茶屋」さんがあります☆今回、香織は3つのお店全てお邪魔させていただいちゃいます♪
香織
香織が取材に伺っているときもひっきりなしにお客様がおいしいお豆腐や湯葉、油揚げを求めていらっしゃってました♪やっぱりおいしいものには人は集まるものですね(^∪^)家が遠くて買いにいけないなぁ、という方にはインターネットからの注文が出来るのが嬉しいですね♪

とようけ屋さん到着☆
とようけ屋さん到着☆

お豆腐を作っているみなさんと★
お豆腐を作っているみなさんと★

おいしい♪そこそこ豆腐
おいしい♪そこそこ豆腐

アツアツ厚揚げ☆
アツアツ厚揚げ☆

おおきいなぁ♪
おおきいなぁ♪

本店にて☆
香織:さっそくですが、この「とようけ屋」さんはいつからやってらっしゃるのですか? 山本社長:1897年に開業しました。私が3代目ですね。
香織:「とようけ屋」さんという名前の由来は? 山本社長:実は、この「とようけ屋」という名前は私がつけたものなんです。約40年程前かな。 伊勢神宮の外宮さんからとったものです。食べ物の神様で、豊かな恵みを与えられると言う意味も持っているんですよ。
香織:へぇ〜。そういう意味があるのですね。「とようけ屋」さんは近くに茶屋もありますよね。 山本社長:はい。、にがり絹豆腐は、あまりなじみがなかったんです。にがり絹豆腐をみなさんに伝えたい、食べて欲しいという気持ちで、とようけ茶屋の「湯豆腐ご膳」を作ったんですよ。
作業風景
香織:なぜ「にがり絹豆腐」は、なじみがなかったのですか?? 山本社長:戦争中は、にがりは禁止となり、硫酸カルシウムでお豆腐を作ることが主流になったんです。 京豆腐はほとんどが硫酸カルシウムで作られているんですよ。
香織:えっ!?にがりが主流ではないんですか!? 山本社長:硫酸カルシウムで湯豆腐を作ると遊びの硫酸カルシウムがお豆腐の中に残っているので、それが反応してしまい、硬くなってしまう。にがりで作ったお豆腐はにがりが湯の中に逃げ出し、お湯はにごるが硬くならず柔らかい食感になるんですよ。
香織:では、にがりのほうがお豆腐はおいしく出来るのですか? 山本社長:にがりは味にこくが出る。失敗するとえぐくなってしまうけどね。マグネシウムが豊富に含まれるんだよ。硫酸カルシウムは大豆そのものの味を味わう事が出来る。カルシウムが豊富に含まれるね。 どちらが良いということではなく特性があるんです。とようけ屋では両方作っていますよ。
香織:なるほど。とってもわかりやすいです☆
そこそこ豆腐
山本社長:ところで、うちの新商品でイチオシの「ええかげんな そこそこ豆腐」というのがあるんです。ぜひ食べてみて!!
香織:本当ですか(^∀^)!?どんなお豆腐なんですか? 山本社長:乳脂肪が少し入っていて、バター風味で甘みが強いお豆腐です。お子様にもオススメ☆ 豆腐の臭みがないので、デザートとしてもいただけるんですよ。
香織:ぷるぷると柔らかいけれど、箸で持っても崩れないですね。口に入れるとふわっととろけるちゃう!!絹のように見えますが、食べてみると木綿のような舌触りを感じる、不思議なお豆腐ですね! 山本社長:このお豆腐は、ジュウテン豆腐で圧力はかけていません。低温で作り固まるのを遅くして、パックに入れて、蓋をして、熱水槽に入れてから固まるようにしています。
香織:醤油、黒みつ、ブルーベリージャムをかけていただきましたが、すごく合いますね。山本さんのアイディアで変わり豆腐を作っているんですか? 山本社長:そうです。昔からの変わらないものも大事だが今、お豆腐のイメージが変わってきているので、それにも付いていかなければならない。うちはアイディア豆腐で認められたんでしょうね。
七彩庵さんにて
香織:巨大油揚げですね!(笑)フライヤーが二個に別れていますが、なにか違いがあるのですか? 山本社長:初めに110度の低温のあとに、180度の高温で揚げるんですよ。
香織:なるほど!それでいい歯ごたえになるのですね。一日に何枚くらい作っているのですか? 山本社長:夏場で1000枚くらいは揚げるかなぁ。
香織:それは、すごい枚数ですね! 山本社長:大きさも昔はもっと小さかったが、技術の向上によって大きく作るようになっていったんですよ。 こんなに大きくても売れるのはそれだけ需要があるということ。 京都の人は油揚げをいろいろな野菜と一緒に調理して食べるんです。
香織:そうですか。関東のほうではこんなに大きな油揚げはあまり見かけません。
いい香りぃ(´∀`)
山本社長:出来たてを、食べてみますか?
香織:はい!もちろんです!! 山本社長:この奴用のタレを付けて食べるとおいしいですよ。
香織:さくさくして歯ざわりがいつも食べているものとは全く違いますね!このタレも相性抜群です(>∇<) 山本社長:とようけ茶屋の方にも行ってみますか?
香織:ぜひお願いします☆
スタッフのみなさんと♪
↑皆さん笑顔がとってもステキです☆

藤本香織
奴膳
●奴膳 1050円
ネギしょうがなどが乗った奴、生麩田楽(あわ、蓬)、ふくだわら(吹き寄せ豆腐の生湯葉包み)、甘湯葉、黒豆湯葉の煮たもの、おぼろ豆腐、香の物、ごはん。奴は「とようけ屋」さん特製の奴用の甘口のタレでいただきます♪お刺身や焼き魚なんかにも合いますよ。かなり舌触りのよい、雑味やえぐさが全くない素晴らしいお豆腐!!タレも絶品!
湯豆腐膳
●湯豆腐膳 1050円
湯豆腐、がんも、黒豆湯葉の煮たもの、甘湯葉、おぼろ豆腐、きゅうりと油揚げとみょうがの酢の物、香の物、ごはん。 こちらも自家製の湯豆腐用たれをかけて食べちゃいます。つるっとしてふわっと溶けて喉ごしが気持ちいい!! 付け合せのそれぞれ全てがおいしくて、箸が止まらない♪
生ふ丼 ●生ふ丼 893円
かなり珍しい、生麩を使った丼ぶり。生麩をご飯と食べるのは、初めて!!お味噌でいためてあるので、すっごく香ばしくていい香り。少し濃い目の味付けにご飯がよく進みます♪わさびを少しつけるとまたおいしくなるよ、と山本社長のオススメ★ご飯と生麩のモチモチ感が最高です!
藤本香織
とようけ丼 ●とようけ丼 683円
お豆腐半丁つかったボリューム満点の一品☆かなりお腹いっぱいになれます!油揚げ、しいたけがいい味を出していますよぉ〜。 ほんのり七味の風味がまたいいですね。ちょっぴり大人味に仕上がっています★マーボー豆腐とはまた違った一品♪この「とようけ丼」が出来た頃はマーボー豆腐はなかったんだそう!
生ゆば丼 ●生ゆば丼 840円
とろぉ〜り、ほんのり甘めのあんが甘いの好きな香織好み(^∀^)ツルッと一気に食べられちゃいそう。高級な湯葉を丼で食べちゃうのはかなり贅沢ですねぇ〜。湯葉もご飯にバッチリ合っちゃうんですねっ。これは、うれしい裏切りです★ぜひお試しあれ♪
香織と山本社長

着きましたぇ♪
着きましたぇ♪

撮影中☆
撮影中☆

美味しそう!!
美味しそう!!

いただきます。
いただきます。

階段にて☆
階段にて☆

ごちそうさまでした♪
ごちそうさまでした♪

とようけ屋 ●「とようけ茶屋」さんは、3階まで客席となっています。全部で43席ほど☆紅殻壁の店内にはお客様でいっぱい!満席状態でしたよ!!1階には売店もあります☆食べた後にお土産で買ってお持ち帰りもいいですね(^∇^)今回紹介したお料理のほかにもたくさんのアイディア豆腐料理があるので、何度行っても楽しめちゃいますよ。★営業時間は11時〜15時まで。夜の営業はしていないので気を付けてくださいね♪
↑写真は2階の外の景色も楽しめる窓際のテーブル席です♪
香織
お客様にやさしく声をかけている山本社長さんの姿がとっても印象的でした。お客様を大切にしようという温かいお店の雰囲気に、なんだか香織もあったかい気持ちになれました(*^∪^*)お豆腐にも、そんな山本社長さんの人柄が表れているのでしょうね。


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