お豆腐探検隊
お豆腐探検隊の豆腐料理店レポートなど
全国の有名豆腐料理店一覧
豆腐百珍の内容を現代の料理人がアレンジ
お豆腐探検隊の取材の様子など楽しい写真館
ジャンル別の豆腐関連リンク集





お豆腐探検隊/石坂麻悠
麻悠
JAの青年協議会は、会員が46都道府県に7万人もいる組織で、おおむね40歳までの方を中心に構成されているそうです。こんなに大きな組織をとりまとめる三上さんは、すごい☆

麻悠1

麻悠
ところで、豆腐フェアには麻悠も行ってきました☆いろいろな種類のお豆腐や、おから製品、豆乳などなど。たくさん試食もしました(^^)普段見ることがあまりないお豆腐製造の機械も見れてとっても勉強になったし楽しかったです♪

三上さん

麻悠

三上さん

麻悠

麻悠


三上さんと2ショット●三上一正さんインタビュー
3月に東京ビッグサイトで行われた2005豆腐フェアで行われた国産大豆シンポジウムにパネラーとして出席された三上さんにお話をお伺いすることになりました。JAの若手で構成されるJA全国青年協議会の会長をされていてとてもお忙しいのですが、3時間ほどお時間をいただきました。
インタビューはお豆腐探検隊でもおなじみの、神楽坂の桃仙郷さんのVIP-roomで行いました。


●麻悠 :JAではどんなお仕事をなさっているんですか?

●三上さん :農業に関係のあることは全般やっていますよ。例えば学童農業の取組みなんて事も大切な仕事の1つですね。やることはたくさんあって、時間が足りないくらいです。

●麻悠 :2005豆腐フェアで行われた国産大豆シンポジウムにパネラーをなさったそうですね。

●三上さん :そうなんです。大豆の生産者としてちょっとお話させてもたっらんですよ。

●麻悠 :大豆シンポジウムではどんな事が話し合われたんですか?

三上さん1 ●三上さん :例えば、今国産大豆の価格高騰が問題になっているのは知ってますか。昨年は、国産大豆は一時は通常の3倍くらいまで価格が跳ね上がったんです。そうなると我々生産者も困るし、問屋さんもお豆腐屋さんも困ってしまいますよね。でも生産者とお豆腐屋さんには普段繋がりがないので、今の現状とこうなった原因を理解しあおうという話し合いをしました。

●麻悠 :国産大豆の価格の高騰の原因はなんですか?

●三上さん :やっぱり天候不順ですね。日本海側では長雨で大豆がかびてしまったり、九州地方では台風の直撃があったりして、とにかく不作だったんです。

●麻悠 :自然が相手の農業は大変ですね。

●三上さん :大豆作りは今、とても大変な状況なんです。まずコストと市場価格の間に大きな差があるんです。例えばコストが300円かかっていても市場価格が100円だったら、100円で売るしかないわけですから。外国からの輸入大豆との厳しい競争もありますし。

●麻悠 :でも、価格競争をしていると大豆作りはどんどん赤字になってしまうんじゃないですか?

●三上さん :そうなんです。今大豆作りには、自給率向上のために国から補助金が出ているんですが十分とはいえないのが実情ですね。

●麻悠 :そうなんですか。自給率向上って事は今、日本の自給率はとっても低いって事ですか?

三上さん2 ●三上さん :日本の自給率はカロリーベースで今40%しかないんですよ。つまり、もし日本が輸入をすることが出来なくなったら僕達は今まで通りの食生活を全く出来なくなるんです。日本で自給率100%なのはお米だけですからね。やっぱり食糧安全保障の観点から考えると40%の自給率ではちょっと心配なので、60%くらいには引き上げたいところです。

●麻悠 :三上さん個人としては何か自給率を引き上げるアイディアはおもちなんですか?

●三上さん :その話をする前に、麻悠さんは食事としてパンを食べるかどうかを教えてくれませんか?

●麻悠 :パンですか?サンドイッチとか、手軽に食べれるので学校のお昼休みとかはパンですませることが多いですね。

三上さんと麻悠

●三上さん :日本人はお米を食べなくなっていると思うんです。学校に行っていない人でも、例えば朝ご飯にはパンを食べる人が多いじゃないですか。パンが主食として食卓に上がるようになったきっかけを知っていますか?

●麻悠 :知らないです。私が小さいときから朝ご飯といったらパンのイメージでしたから。

●三上さん :きっかけは戦後の学校給食からなんですよ。GHQが自国の小麦を輸入させるために日本の学校給食を毎日パンに変えた。そこからパンが主食の扱いを受けるようになったんです。その時代の給食を食べていた子供たちが今の若者達の親の世代に なるわけですけど、自分達がパンで育ったら子供にもパンを与えますよね。そこから今の食生活が出来ているんですよ。

●麻悠 :そうだったんですか。三上さんは朝食はご飯ですか?

三上さん2 ●三上さん :はい、僕は食事といったら米なんですよね。パンはおやつのイメージ。そうやって育ちましたから。でね、話を自給率に戻すと自給率を伸ばすには、国産需要を高めなければいけないんです。でも納豆なら納豆、豆腐なら豆腐と、それぞれが別々に頑張っていてはいけないと思うんです。米を中心とした日本型食生活の復興を目指していくことが大事ではないでしょうか。

●麻悠 :パンではなくお米を食べるようにしなければいけないって事ですか?それはなぜですか?

●三上さん :米が売れれば付属する漬物や納豆や豆腐も売れると思うからです。納豆だけ食べる人や漬物だけ食べる人はあまりいませんよね。大きな視野をもつことが大切だと思います。あとは、学校で食に関しての授業をもっと行なってみるのもいいですよね。子供たちがもっと自分が食べるものに興味を抱いてくれると嬉しいです。

●麻悠 :そうですね、私もこれからはお米をたくさん食べるようにしていこうと思います。今日はありがとうございました。

麻悠 今回インタビューさせて頂いて、自分がいつも何気なく食べているお豆腐はじつは大きな問題を抱えていることを知りました。私達がおいしいご飯を食べられるのは生産者の方のおかげだと思うので、生産者の方達の問題を私達消費者もよく理解して一緒に問題解決を考えていくことが必要だなと思いました。
石坂麻悠


copyright tofu.to