香織:なぜ大豆まるごと豆腐を作ろうと考えたのですか?
南川さん:お豆腐用に使われている大豆は年間約50万トンなんだよ。そして
そこから原料よりも多い約70万トンもの「おから」ができているんだけど、その約90%が産業廃棄物として捨てられてしまっている。
香織:えっ!?ほとんどが捨てられてしまっているのですか!
南川さん:そうなんです。焼却処分をするために化石燃料が必要になるし、CO2も排出されるから環境にもよくない。すごくもったいないですよね。
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香織:それは本当にもったいないです。
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南川さん:また、日本の大豆の自給率はとても低いんです。だからこそ大切に使いたいと考えました。
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香織:そうですね。捨ててしまうのは、本当に悲しいですね。
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南川さん:大豆から表皮などを取り除いた脱皮大豆を花粉くらいの超微粒子に粉砕する。
これをロハソイパウダーと呼んでいます。
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香織:ロハソイパウダーですか?
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南川さん:そうです。ロハスなお豆腐を目指しています。健康にも環境にも良いお豆腐を作りたいと考えているんですよ。
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香織:それでロハソイパウダー!!いい名前ですね☆
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↑ブルーベリージャムをつけてもおいしいよ! |
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南川さん:この粉を機械のに入れて水を入れて一定の速度で混ぜて乳化させ加熱する。これで豆乳の出来上がり。
それからにがりを入れればお豆腐ができるから、すっごく簡単。
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香織:なるほど!それは簡単☆大豆を浸漬させる時間がかからないんですね!
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南川さん:そうそう。ポイントは超微粒子にできる微粉砕加工の技術と乳化させる技術ですね。
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香織:粉がとっても細かいですよね!
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南川さん:杉の花粉ほどの細かさの粒子なんですよ。
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香織:へぇ〜!!それはすごい☆
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南川さん:大豆まるごと豆腐は大豆の成分がすべてお豆腐に入るから、今まで取り入れられなかった栄養素が全て取り入れられるんですよ。特に食物繊維が普通のお豆腐よりたくさん摂取することが出来るんです。
香織:味のほうはやはり普通のお豆腐と変わってくるのですか??
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南川さん:ぜひ食べてみてください。
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香織:すごく濃厚ですね!ざらざら感もほとんどありません。
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南川さん:大豆本来の甘みも強く感じられます。だからデザートのようにジャムをかけて食べてもおいしいんです。
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香織:栄養も取れて、味もおいしい、環境にもいい、なんて良いことづくめですね!!この技術をどんどん広めてほしいです。
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南川さん:他の会社からも依頼がきたりもしているんですよ。
例えば、焼き海苔はそのままの状態だと栄養分がセルロースに守られていて取り入れにくいのだけど、超微粒子にまで粉砕すると、セルソースが破壊されて焼き海苔の栄養分を取り入れることができるんです。
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↑1番大きい「萬来なべ」ですよ〜!
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香織:なるほど〜。お豆腐だけではなく色々な分野で活用できるのですね。あと、なべが置いてあるのが気になるのですが…?
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南川さん:ホテルや旅館、自宅でもよりお豆腐を使ってもらいたい、食べてもらいたいと考えて、「萬来なべ」というなべも作っているんです。蒸気を全体に循環させることで熱が均一に伝わる。
ご飯を炊いたり、蒸し料理などを作ることも出来ますよ。
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香織:このおなべも色々な料理にに活用できるんですね。家で作るのにすごく良さそう!出来立てのお豆腐はやっぱりおいしいですもんね〜(^∇^)
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